春って痒い…
外はぽかぽかだし、桜も満開だし絶好のお花見日和ですね^ - ^
明日はお花見をしようと思っていたらなんと降水確率90%!
明後日からはまた晴れるというのに・・・(T ^ T)
でもこの時期の雨は悪いことばかりでもありません。
それは…花粉症です!花粉飛散のピークはスギで3月後半、ヒノキで4月前半らしいです。
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今年は少しマシな気がしますが鼻はグズグズだし、目はカイカイだし花粉症はやっぱりしんどいですね。
雨だと飛散する花粉の量が少ないので少し楽です。
さてたまに飼い主さんから『犬って花粉症になるん?』と聞かれることがあります。
答えに悩むところですが『あるっていえばある』けど『ないっていえばない』というところです。
でもそれじゃぁ答えにならないのでもう少し詳しく説明すると…
犬では花粉にアレルギー反応を示すことが報告されています。
- 国内のアトピー性皮膚炎の犬42頭で実施されたアレルギー原因物質の調査では、ハウスダストマイトに次いでスギ花粉が2番目に多かったと報告されています。この報告の中の皮内検査という検査では50%の犬で反応が認められています。
- 別の海外のアトピー性皮膚炎に関する調査では多くの植物に反応が見られています。具体的にはアトピー性皮膚炎の犬の50%でカモガヤ、35%でカバノキ、59%でブタクサ、52%でヨモギがアレルギーの原因物質として検出されています。
なので、『犬は花粉アレルギーはある!』と言えます。
では犬で鼻炎や結膜炎などのいわゆる花粉症の症状があるか?というとあまりそのような報告はないように思います。
- 鼻の病気の犬の105例の報告ではアレルギー性鼻炎の報告はありませんでした。(特発性鼻炎が42例、鼻腔腫瘍が23例、鼻腔内異物が21例などなど)
- 慢性的な鼻の病気の85例の報告でもアレルギー性鼻炎の報告はありませんでした。(特発性鼻炎が23.7%、腫瘍15.0%、真菌症が7%などなど)
これらの報告から犬が花粉症のせいで鼻水が出たり目を掻いたりすることはあまりないといえます。
(特発性鼻炎の中にアレルギー性鼻炎が含まれている可能性もありますが…)
なので『犬は花粉アレルギーはあるがいわゆる花粉症はあまりない』だろうということになります。
花粉だけがアトピー性皮膚炎の原因ではありませんが、春先にカイカイがひどくなるワンコはもしかしたら花粉アレルギーかもしれません
うちのワンコは最近えらい皮膚を痒がっているな〜という場合には一度ご相談ください。
今回は獣医っぽい(?)ブログになりました^ - ^
院長