ハンドメイドフード派?ペットフード派?
一番上の娘が初めて喋ったのは犬の名前でした…。
息子はなかなか『父ちゃん』と言わず、先に『ぎょうざ』としゃべりました…。
そして、先日1歳の娘が初めて単語をしゃべりました!
・・・・・『ばなな〜っ!』だそうです…( ゚д゚)
今度こそ食べ物には負けない!と思っていましたが、食欲には勝てないようです(T ^ T)
さて食欲といえば、診察中によくペットフードについてご相談を受けることがあります。
その中でも最近は特にハンドメイドフード(手作り食)についてのご相談が増えてきています☆
獣医師の中でも『ハンドメイドがいい!』『ペットフードじゃなきゃダメ!』と色々な意見があります。
私自身がそれほど動物栄養学に詳しくないので偉そうなことは言えないんですが…ϵ( 'Θ' )϶
そんな町獣医の個人的な意見としては・・・
『ハンドメイドでもいいけどペットフードも食べれた方が良い』だと思います。
ただし、
① ハンドメイドで栄養基準を満たすのはかなり大変!
② ハンドメイドだけしか食べないと将来が大変かも!
③ ペットフードもピンキリ
だということは覚えておく必要があると思います。
特に①についてはホームメイドのレシピについての栄養学検討がカリフォルニア大学から報告されています。
その報告では
"インターネット、教科書、書籍に記載されている200の犬用ホームメイドレシピを栄養学的に調査した" というものです.
その結果は・・・
”95%のレシピが少なくとも1つ以上の栄養素が欠乏、83%以上で複数の栄養素が欠乏していた”
”栄養学的基準を満たしていたのはわずかに9つのレシピだけだった”
”不合格なレシピには獣医師や動物栄養学の博士が作成したものも含まれていた”
という残念なものでした(;_;)
やはりペットの栄養バランスを取れた食事を手作りするのは相当に難しいようです。
②については将来的に病気になってしまった時のことを考えておく必要があります。
これについても論文が出ていて
”犬猫用の腎臓病用としてレシピはどうなのか?” が検討されています
結果は
”栄養学的基準を満たしたレシピは一つもなかった”
という更に残念な結果でした。
『それでも手作り食を作ってあげたい』という方はBalance it(https://secure.balanceit.com/)というHPを参考にしてください。
これは上述した論文でも合格していたレシピの作成プログラムで非常に良く検討されているものです。
・・・ただしHPは英語ですので頑張ってくださいo(・x・)/
③については色々なフードがありすぎて選ぶのに迷ってしまうことが多いと思います。
インターネットを見ると『このフードが良い』『このフードがダメ』などたくさんの記述が見られます。
不正確な情報や極端な意見が多いですのであまり当てにせずに参考程度に留めておいた方がよいと思います。
もしペットフード選びに迷われている場合には獣医師にご相談ください。
ユア動物病院 院長