ノミってヤツは・・・
今月も残すところあと少し!
2月はいつもより更にあっという間に終わってしまう気がします。
そんな2月は動物病院はヒマな忙しくないので先週院内セミナーを行いました。
内容は新スタッフのためにノミ・ダニ予防に関するものでした。
冬にノミダニ〜?ってよく言われますが・・・
実際1月に来院されたネコさんはノミまみれでした。
ノミは1匹いたら20匹はいるとされていますし、ダニに至っては1匹が3000個の卵を産むと言われています。
なのでヤツらが繁殖すると完全に駆除することはとっても難しくなります。
しかもヒトに病気をうつす可能性があるので注意が必要です!
↑CVBD(Canine Vector-Borne Diseases)日本語版サイトより
そんな病気の中から今日は「猫ひっかき病」について獣医っぽく解説を。
この病気はまんま名前の通り猫にひっかかれるとうつされる病気です。
わかりやすい名前で潔い感じすらします。
ちなみに犬ひっかき病はありません
『うん?ノミとか関係ないやん〜』って思ってるヒトは多いでしょうが・・・
実は猫同士はノミを介して感染すると言われています。
更にヒトもノミに刺されてうつることも。
なのでおうちの猫にノミがついた場合には要注意!
もしかしたらこの病気の魔の手が迫っているかも・・・
猫にひっかかれた10日後くらいに水ぶくれや湿疹みたいのができたらもうカウントダウン!
ほんで1〜2週間首やら脇やらのリンパ節が腫れてきたら多分こいつです!
さらにかなり痛いし熱なんかも出てしんどくなることも。
『いやいやそんなんめったならんでしょ〜⁉︎』って思ったアナタ!
甘いね!甘すぎるね!
神戸市のお医者さんへのアンケートでは外科医が経験した動物由来感染症の圧倒的No.1だそうです。
別の報告では、国内の猫の保菌率は7.2%、抗体陽性率は8.8~15.1%と報告されています。
そして何より僕自身がこの病気にかかったことがある!・・・と思います。
勤務医時代に猫に引っかかれてほっといたら脇の下→首のリンパ節がめっさ腫れました。
幸いこの病気が致命的になることはまずありません。僕もちゃんと生きています♪
でも首のリンパ節が腫れた時には まぢヤバイ!って思いましたね。
みなさんはこんな怖い思いをしないためにも猫さんのノミダニ予防を忘れずに!
ちなみにこの病気は秋〜冬の発生が最も多いらしいですので年中予防をおすすめします。
ほんで引っかかれてリンパ節が腫れてきたら病院へ!(ヒトのね)
By院長