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ちょっと真面目なお話 その1 | ユア動物病院|神戸市垂水区|犬・猫・ウサギ・フェレットなどの診療

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ちょっと真面目なお話 その1

作成日:2018年03月25日(日)

時々肌寒さを感じる中にも、日に日に春めいてきていますね。

花粉症さえなければ、本当にこの季節は最高です。

目の痒みと鼻詰まりに悩まされながら、少しずつ膨らんでいる桜の蕾を横目に

いつ頃お花見に行けるかなあ とワクワクしています。

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それはさておき、先日、『神戸市動物取扱責任者研修会』に参加してきました。

動物取扱責任者とは、私達動物病院だけでなく動物を取り扱うほぼすべての業種において、

各事業所に最低一人置くように定められているものです。

その責任者が、毎年1回必ず受けなくてはならないのがこの研修です。

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その中から一部抜粋して、今回はちょっと真面目なお話を2回にわたって

お知らせしようと思います。

 

 

皆さんは、万一、大きな災害が起きた時の避難先は確認されていますか?

お水や非常食など、日々の備えをされている方も多いかと思います。

ペットオーナーさんにとっては更にペットのための準備も必要になってきます。

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日本は動物救護に関して後進国で、以前は救助ヘリに動物は乗せれない規則に

なっていたそうで、動物たちは基本、置き去りにするしかありませんでした。

この為、飼い主さんが現場に戻って二次災害に巻き込まれることもあったそうです。

 

人間とペットの距離が更に縮まり、❝家族❞になってきた昨今、ペットを置いていくならば

救助を拒否する飼い主さんや、置き去りにしたことによる精神的苦痛からその後の生活に

支障をきたす飼い主さんも居られたことなどから、円滑かつ迅速な救助のためにも

ペットも一緒に救助するという形に変わってきているそうです。

飼い主さんにとっては喜ばしい限りです。

 

因みにこの時映っていたスライドには、洗濯ネットに入って救護隊員さんに抱えられた

猫の写真が映っていました。パニックによる逃亡防止と隊員さんの怪我の防止にも

有効だそうで、猫ちゃんの飼い主さんは避難グッズの中に

一枚加えておくと便利かもしれません。

 

只、次に問題になってくるのは避難所での生活です。

多くのペットが1ヶ所に集まってくる訳ですから、当然、感染症をもらうリスクが上がります。

又、避難所側が受入れ態勢をとっていても、飼い主側が毛・匂い・鳴き声・攻撃性などで

遠慮してしまい車中泊を続けた結果、エコノミー症候群のリスクが上がった

という話もあるようです。

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災害時の動物救護の必要性は徐々に浸透しつつありますが、いざというときに

社会に受け入れてもらえるよう❝日々の躾と、病気の予防(ワクチン接種と駆虫薬の常時使用)

が大切❞なのだなぁ と、この話を聞いて再認識しました。

 

 

もうすぐ狂犬病やフィラリア予防のシーズンがやってきます。

ノミ・マダニも含めてしっかり予防してあげて、

一緒にお花見やピクニックを楽しみたいですね!(^^)!

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                      獣医師   牧田